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第048号

2010年02月03日発行

知っ得!労務マガジン 第48号

■■■ 知っ得!労務マガジン 第48号 ■■■       2010年2月3日

━■2月号のコンテンツ  ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<今月の人事労務TOPIC>
「適格退職年金」から他の企業年金制度への移行手続について

<今月の人事労務Q&A>
「年金制度」どう変わる!?

<編集後記>
 担当者からのメッセージ

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━■ 今月の人事労務TOPIC ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━

適格退職年金は、平成24年3月末で廃止となりますが、厚生労働省によると、
廃止決定時の約半数となる3万件強(平成20年3月末現在)の適格退職年金
契約が残ったままとなっています。
適格退職年金制度の廃止まで2年余りとなった現在でも、移行はなかなか進ん
でいないようです。その理由としては、社内の検討の体制が整っていない、他
の優先業務で忙しい、といったことがあるようです。
まだ時間があると思ってしまいがちですが、実際には、適格退職年金から他の
企業年金制度への移行手続には1年ほどかかります。そのため、移行を検討さ
れている場合は、今の段階から検討を開始する必要があります。早急に対応し
なければならない時期にきているといえるでしょう。
適格退職年金の移行先を検討する際は、適格退職年金の内容と退職金制度との
関係は企業ごとに異なるため、まずは適格退職年金および退職金制度の現状分
析から始めることをお勧めいたします。
適格退職年金の移行問題、退職金制度設計に関しご相談等ございましたら、お
気軽にお問い合わせください。


━■ 今月の人事労務Q&A ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009年総選挙の結果、民主党政権が発足しましたが、掲げられたマニフェ
ストをどこまで実現できるか今後の動向に注目が集まります。
さて、今月は、数多くの民主党マニフェストのうち、国民の関心が集まる年金
改革について整理していきます。

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以下はある会社の社員からの質問です。

◆社員A◆
政権交代により今後の年金制度はどのように変わるのでしょうか。

◆回答◆

民主党が掲げる年金政策についてまとめ、そのポイントを解説いたします。

■年金政策のまとめ
(1)年金記録問題の解決
年金記録被害者への一括補償、全加入者に対する「年金通帳」の交付

(2)年金保険料の流用禁止
年金保険料は事務費や福祉事業などに流用することなく年金給付だけに充てる

(3)一元的かつ公平な年金制度の構築
「最低保障年金」「所得比例年金」の創設

(4)年金受給者に対する税負担軽減
公的年金等控除の最低補償額引き上げ、老年者控除復活

(5)歳入庁の創設
社会保険庁と国税庁を統合し歳入庁の新設

このうち、(3)一元的かつ公平な年金制度、「最低保障年金」「所得比例年
金」の創設について詳しくみていくことにします。

■「最低保障年金」「所得比例年金」の基本的な考え方
日本の公的年金制度は少子高齢化により保険料を負担する労働者層と年金を受
給する受給者層の人口がアンバランスな状態となり、年金財源が逼迫していま
す。その上、ここ数年来問題となっている年金記録問題が重なり、現行年金制
度への信頼が失われています。
そこで、民主党政権は国民の信頼を回復するため、また、雇用の流動化など時
代にあった新年金制度づくりを考案しようとしています。

民主党は、改革案ポイントは「分かりやすさ」と「公平さ」だとしています。
職業や働き方に関係なく誰もが同じ制度に加入し、「同じ所得なら同じ保険料」
を実現するための一元化を目指しています。具体的には、現在は自営業、公務
員、会社員それぞれ異なった年金制度に加入していますが、新年金制度が実現
すればこれらは皆同じ年金制度に加入することになり、職業が変わっても加入
する年金制度が同じですので、面倒な手続きが必要なくなります。

■「最低保障年金」とは
一元的な年金制度を実現させ、さらには現行制度の国民年金に相当する部分に
新制度では最低保障額を設けようとしています。これが、「最低保障年金」で
す。
現行の国民年金(老齢基礎年金)は満額で月額66,000円ですが、これが
「最低保障年金」では、月額7万円に引き上がります。この最低保障年金は全
額消費税でまかなわれます。これらにかかる消費税引き上げなど財源の問題で
国民の合意を得られるかがポイントになりそうです。

■「所得比例年金」とは
すべての人が、所得が同じなら、同じ保険料を負担し、納めた保険料をもとに
受給額を計算します。所得比例年金部分の保険料は会社員、公務員であれば、
労使折半になる予定です。一元化ですので、現行の国民年金制度の下で、所得
に関係なく定額の保険料の支払いと、支払った保険料に応じた定額の年金を受
給していた自営業の方も、同じ保険に加入し、この所得比例年金の保険料を支
払うことになります。ただし、自営業者の保険料負担は労使折半という考えが
なく、全額自分で払うことになると予想されます。

■一元化年金制度実現に向けての課題
このように、年金制度が職業に関係なく一元化されることによって、民主党政
権が目指す「分かりやすさ」「公平さ」はアピールできます。しかしながら、
解決しなければならない事項は山積みです。

(1)最低保障年金の財源となる消費税率はどうなるのか
(2)自営業者の所得は何をもって保険料計算の基礎とするのか
(3)現行制度から新制度への移行はスムーズに行なえるか
(4)老齢年金以外の障害年金、遺族年金はどうするのか など

新制度の創設に関しては、制度設計までに3年かかり、平成25年度中に法律
が設定される予定です。関心の高い年金制度、どこまで変わるか注目していき
たいところです。

◆お問合せ先はこちら

tel:03-3224-8800

問い合わせフォーム: <https://www.actus.co.jp/form/contact.php>

 
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━■ 編集後記 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2月3日は節分です。よく『節分に歳の数だけ豆を食べるとその年は病気にな
らない』などと言われます。私は、物心ついたときからその言い伝えどおり実
行していたのでずが、数年前あたりから、歳の数ぶんの豆を食べるのが大変で
そろそろ卒業しようかと思っています。
2月は節分、3月は桃の節句など日本には独特の伝統行事が数多くあります。
これらの伝統行事を次世代へも引き継いでいけたらいいですね。

さて、今回は新しい年金制度のご説明をしましたが、現行の年金制度では、毎
年1回「ねんきん定期便」が年金事務所(旧社会保険事務所)より送付されて
きます。ぜひ、受け取ったらご自身の年金と向き合って、少しでも不明な点が
あればすぐに問い合わせをしてください。

人事労務のことについて、何かお困りのことがございましたら、お気軽に私た
ちにご相談ください。

                       社会保険労務士 原 聡美

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監修: アクタスマネジメントサービス株式会社/アクタス労務研究所

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