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第305号

2010年05月25日発行

法報タイムズ 第305号

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 ■2010.5.25/vol.305            発行総数:5,265 部

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【目 次】

■今月の人事労務相談室
■6月の歴史事件簿

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■今月の人事労務相談室
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試用期間の再延長はできるか?
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【相談内容】

弊社では、3ヶ月の試用期間を設けて営業職の社員を中途採用しました。
しかし、試用期間中の勤務実績で本採用するかどうかを判断できなかったため、
就業規則にもとづき試用期間を3ヶ月間延長することにしました。

間もなく延長期間を満了しようとしていますが、まだ本採用するかどうかを
決めかねています。
そこで、さらに試用期間を3ヶ月間延長したいのですが可能でしょうか。

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【社労士のアドバイス】

試用期間を延長するには以下の要件を満たす必要があります。

1.就業規則などで試用期間の延長について明記されていること
2.適格性や能力に疑問があり、もう少し様子をみる必要性があること
3.延長する期間を区切ること
4.本人の同意を得ること

再延長についても考え方は同じです。しかし、再延長は1回までとすべきです。
繰り返しの延長による長期の試用期間は、社員を不安定な状態に置くため、
不当な取り扱いとされる可能性があるからです。

試用期間の限度については労働基準法では定めがありませんが、
過去の裁判例では長くても1年程度と考えられています。

また、試用期間満了後に本採用を拒否する場合、法律上は「解雇」となります。
つまり試用期間中であっても、解雇の正当性が問われるということです。
ただし、試用期間中の解雇は、本採用後の解雇よりも「広く」認められて
います。

そもそも、何度も延長しなければ、見極めがつかないような社員であれば、
本採用しても、その後のパフォーマンスや勤務態度に強い懸念が残るでしょう。
仮に、現時点で再延長しても本採用される見込みが高くないようであれば、
「解雇」も選択肢の一つとして検討すべきです。

逆に再延長によってチャンスを与えれば、本人の本採用への期待も高まります。
そこで、再延長するのであれば、本採用されるための具体的な指標を
あらかじめ本人へ伝えておくことを、お勧めします。
これにより、試用期間満了後にいたずらに結論を先送りすることなく
本採用の可否を判断することが可能となり、本人の納得も得られやすく
なります。


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■6月の歴史事件簿
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      馬上少年過ぐ ~伊達政宗晩年の詩~
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「あと一日遅参していたなら、そなたの胴と首は離れていたぞ」
のるか反るかで小田原に参陣した政宗は、秀吉からそう戒められて命拾いした。

時は1590年、豊臣秀吉の小田原征伐。
四国の長曾我部、九州の島津を平定し天下統一を目前に控えた秀吉は、
残る関東の北条を征伐するため小田原に巨陣を張っていた。
その軍勢の数、およそ20万。

再三、政宗は秀吉から小田原への参陣を催促されていた。
にも関わらず、ギリギリまで政宗は否を通した。
秀吉の参陣命令を拒絶すれば、北条の後に攻められ、伊達は滅亡の道をたどる
だろう。
鷲と雀ほどの差があった。
重々そのことがわかっていたからこそ、政宗の葛藤は壮絶であった。

自分があと10年早くこの世に生まれていれば...。

葛藤の果てに小田原参陣を決意するまで、政宗はこれまでの人生を振り返って
いた。
幼少の頃、疱瘡を患い隻眼となった政宗は、実の母から疎まれ、孤独の少年
時代を過ごす。しかし、わずか18歳で父輝宗から家督を継いでからは、破竹の
勢いで東北のほとんどを制圧し、独眼竜政宗の異名を全国に轟かせるまでに
なっていた。

なぜ、その自分が秀吉の軍門に降らねばならないのか。
このことである。

しかし、時代の趨勢は秀吉へ傾いていた。
ギリギリの線で秀吉に降ることを政宗は決意する。
半ば死を覚悟して小田原に参陣した政宗は、白装束で秀吉の御前に姿を現した。
白装束は当時、罪人が処刑されるときに身にまとうものである。

小田原征伐の後、秀吉は天下を統一する。
しかし、豊家の権勢も一代限りに終止した。
秀吉亡き後、時代の趨勢は豊臣から徳川へ移り変わる。
政宗は徳川にも恭順の意を示し、三代家光まで徳川に仕えた。
独眼竜の猛々しさは、もはや失せていた。

自らの人生はいったい何だったのか。
政宗晩年の詩はとても自虐に満ちている。

馬上少年過ぐ
世平らかにして白髪多し
残?天の赦すところ
楽しまざるをこれ如何せん


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