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第316号

2010年09月15日発行

法報タイムズ 第316号

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■2010.9.15/vol.316              発行総数: 5,306 部

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【目 次】

■給与・社会保険相談Q&A
■オフィスで役立つ!マル得情報

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■給与・社会保険相談Q&A
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最低賃金額を満たしているかどうかのチェック方法は?
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【相談内容】

 月給178,000円でAさんを雇うことになりました。
 このAさんの賃金が最低賃金額を満たしているかどうか
 どのようにチェックすればよいでしょうか。
 ちなみに、弊社の所在地は東京都です。

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【社労士のアドバイス】

 そもそも最低賃金とは、最低賃金法に基づいて国が賃金の最低限度を定め、
会社は、その最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないという
制度です。
 正社員、パート、アルバイトなど雇用形態に関係なく、原則すべての労働者
に「最低賃金制度」が適用されます。
 しかし、次の労働者については、通常の労働者と労働能力などが異なるため、
会社が都道府県労働局長の許可を受けることを条件に、個別に最低賃金の
減額の特例が認められています。
 許可を受けた場合には、最低賃金額を下回る賃金で雇うことができます。

<最低賃金制度が適用除外となる労働者>
  1.精神または身体の障害により著しく労働能力の低い者
  2.試の使用期間中の者
  3.基礎的な技能等を内容とする認定職業訓練を受ける者のうち省令で
   定める者
  4.軽易な業務に従事する者
  5.断続的労働に従事する者

 前置きが長くなりましたが、
 最低賃金を満たしているかどうかのチェック方法を下記に述べます。

<最低賃金のチェック方法>

 1.最低賃金制度の対象となる労働者に該当するか確認します。

 2.最低賃金を計算する上で含めてはいけない賃金が入っていないかどうか
  確認します。
 
  最低賃金の対象となる賃金は、毎月支払われている基本的な賃金に限ら
  れます。
  具体的には、実際に支払われる賃金から以下の賃金を除外したものが
  最低賃金の対象となります。

 <最低賃金を計算する上で除外するもの>
 ・臨時に支払われる賃金(出産手当、結婚手当など)
 ・1箇月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など)
 ・所定労働時間を超える時間の労働に対して支払われる賃金(時間外手当、
  深夜手当など)
 ・精皆勤手当、通勤手当及び家族手当
 
 3.月給制の場合は、賃金額を時間当たりの金額に換算して会社の地域ごと
  に定められた最低賃金額と比較する必要があります。
  月給制の場合は、以下のような計算式を用いて比較します。

  月給額×12か月÷年間総所定労働時間  ≧  最低賃金額

  なお、東京都の平成21年度の「地域別最低賃金」は時間給791円です。
  この金額は毎年10月1日に改正されますのでご注意ください。

  では、実際に、Aさんの最低賃金額をチェックしてみましょう。

  <Aさんの基本情報>
 
  ①年間所定労働日数     255日
  ②月給           178,000円
    (月給の内訳:基本給 118,000円、精皆勤手当20,000円、
          通勤手当20,000円、家族手当20,000円)
  ③所定労働時間       毎日8時間

  まず、月給178,000円から最低賃金の対象とならない精皆勤手当、
  通勤手当、家族手当を除くと、月給額は118,000円になります。

  ※最低賃金の対象となる給与は、あくまでも「基本給」です。
   精皆勤手当、通勤手当、家族手当は対象となりません。

  年間総所定労働時間=年間所定労働日数255日×8時間=2,040時間

  上記、月給制の場合の計算式に当てはめると、
  月給額118,000円×12か月÷2,040時間≒694円1銭 <791円

  東京都の平成21年度の「地域別最低賃金」は時間給791円のため、
  最低賃金額を満たしていないことになります。
  よって、最低賃金を満たすよう「基本給」を引き上げなければなりません。

  今回、最低賃金額を満たさない原因のひとつに、最低賃金の対象となる
  給与の中に、精皆勤手当や家族手当が含まれないという点があげられます。
  これらの手当を含めて計算ができれば最低賃金額を満たしますが、
  今回のケースでは、別々に支給されているため除外しなければなりません。
  基本給の引き上げが難しい場合は、今後、これらの手当を基本給へ一本化
  するなど給与規程の見直しを検討されるのも方法のひとつです。

  もし仮に、今のまま最低賃金未満の賃金しか支払わない場合は、
  会社は労働者に対してその差額を支払わなくてはなりません。
  また、地域別最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合は、50万円以下の
  罰金に科せられますので注意が必要です。

  平成22年10月1日より、今年度の最低賃金が適用となりますので
  改めて、労働者の最低賃金額を確認してみてはいかがでしょうか。


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■オフィスで役立つ!マル得情報
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 Windowsで役立つ!ショートカットキー
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 6月15日号では「エクセルで役立つ!ショートカットキー」をご紹介しまし
たが、今号ではエクセルに限らずWindowsでの操作全般に広く使えるショート
カットキーをご紹介します。
 ふとした瞬間に同僚のPC操作が目に入り「今の操作はどうやったのだろ
う?」と気になったという経験がある方も、多くいらっしゃるのではないでし
ょうか。
 これからご紹介するショートカットキーの中に、
「あの時気になった、あの操作」があることを願っています。
どれもよく使用するものばかりです。是非業務の効率化にお役立てください。

 1. 作業ウィンドウを全て最小化するショートカット

 【Windowsロゴキー + M】
   作業中のウィンドウが全て最小化されます。
  たくさんのウィンドウを開いて作業している時にデスクトップ画面に
  戻りたいときに重宝します。
   1つずつウィンドウを最小化する手間が大幅に短縮されます。
  
 2. 最小化した画面をもとに戻すショートカット

 【Windowsロゴキー + M + Shift】  
   1.のショートカットにShiftキーを加えたものです。
  作業中の画面とデスクトップ画面を行き来するときに1.の
  ショートカットと交互に使ってみてください。

 3. コピー&ペーストに役立つショートカットキー

 【Ctrl + A】
   表示中の画面を全て選択するショートカットキーです。
  メールで受信した法報タイムズの画面を開いているときに
  このショートカットキーを使うと、記事の全文が選択されます。
  もし選択する箇所を修正する場合は、Shift + ←矢印キー)で編集する
  ことができます。
  このShift + 矢印キーは、マウスを使わずに範囲を選択するのに
  とても便利な機能です。

 【Ctrl + C】
   選択した文章をコピーするショートカットキーです。
  マウスで右クリックをしなくても簡単にコピーすることができます。
 
 【Ctrl + V】
   選択した文章を貼り付けるショートカットキーです。
  よく「コピペ」という言葉を耳にしますが、「ペーストのP」の略と
  勘違いしてCtrl +Pと操作しないようにお気をつけください。
  Ctrl + P は「プリントのP」が正解で、印刷をするために使う
  ショートカットとして別の機能です。

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