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第321号

2010年11月05日発行

法報タイムズ 第321号

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■2010.11.5/vol.321              発行総数:5,327 部

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【目 次】

■知っ得!労務クイズ こんな時、あんな時
■法改正・労務トピック解説

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■知っ得!労務クイズ こんな時、あんな時
 ~正しい振替休日の取扱いは?~
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 ―Quetion―

 先週のことです。業務多忙のため、社員Aさんは会社の休日である日曜に
 出勤しました。翌日月曜にAさんが出社すると、休日出勤したので代わりに
 振替休日を申請するよう上司から指示があり、Aさんは振替休日申請を
 人事部に提出しました。そのとき、Aさんは人事担当者から何と言われた
 でしょうか。

(イ) 振替休日の取得は認められない。
    その分、休日労働に対する残業代が支給される。

(ロ) 振替休日の取得は認められない。
    その分、時間外労働に対する残業代が支給される。

(ハ) 振替休日の取得は認められる。
    併せて、休日労働に対する残業代も支給される。

    ※ 解答は、メルマガ後半に掲載しています

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■法改正・労務トピック解説
 ~「36協定」で押さえるべきポイント~
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 今回は、時間外労働や休日労働の根本となる
 「36(さぶろく)協定」について解説します。

 初めて36協定という言葉を耳にする方もいらっしゃるかもしれません。
 この36協定、実は私達の労働時間に深く影響する大変重要なものです。

 1.36協定の役割

 労働基準法は法定労働時間を1日8時間・1週40時間、法定休日を
 週1日と定め、原則として時間外労働や休日労働を認めていません。

 例外的に時間外や休日労働をするには一定の手続きが必要で、
 その手続きが36協定です。残業代を払えさえすれば時間外・休日労働が
 許されるわけではありません。

 36協定は労働ルールを定める労使協定の一種ですので、労使間で締結する
 必要があります。

 具体的には、従業員の代表者や労働組合と話し合い、時間外労働・休日労働
 それぞれに対し、「具体的に何時間残業、何日休日労働させることができる」
 などを協定し、労働基準監督署に届出ておく必要があります。

 その上で、時間外や休日手当を支払うことにより、初めて時間外・休日労働を
 させることが許されるようになります。

 なお、36協定は通称であり、正式名称ではありません。
 書面上は「時間外労働・休日労働協定」などと表記されます。
 労働基準法36条にその内容が詳しく記載されていることから、
 条文番号に由来して36協定と呼ばれています。

 2.押さえるべきポイント

 36協定を締結したとしても、
 無制限に時間外労働が許されるわけではありません。

 残業できる時間は行政によって制限されており、
 上限時間が設けられています。これを限度時間といいます。

 限度時間は1ヶ月45時間まで、1年であれば360時間まで
 などと細かく定められています。

 36協定に、「具体的に何時間残業させることができる」と締結するかは
 各社の自由ですが、限度時間の範囲内で設定しなければなりません。

 やむを得ず限度時間を超えて残業する必要がある場合、
 36協定に「特別条項」を設けるとういう方法があります。

 特別条項は、通常生産量を大幅に超える受注や、大規模なクレーム処理
 などの「特別の事情」に対応する場合に、限度時間を超えて残業させられる
 ようにするものです。

 ただし、特別条項に設ける「特別の事情」は、慢性的に繁忙という
 理由では認められず、あくまで臨時的なものでなければなりませんので
 ご注意下さい。

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■知っ得!労務クイズ こんな時、あんな時
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 ―Answer―

 答えは・・・
 (イ)振替休日の取得は認められない。
    その分、休日労働に対する残業代が支給される、になります。

 振替休日は、本来の休日と労働日を事前に交換することで、
 本来休日だった日を通常の労働日として取り扱うことをいいます。
 (振替休日の詳しい説明は法報タイムズ10月5日号をご覧下さい。)

 振替休日の要件は以下の三点です。

 1.就業規則に振替休日のルールの定めがあること
 2.振替休日は休日出勤する前にあらかじめ特定しておくこと
 3.休日を振り替えた後でも、少なくとも1週に1日の休日が確保されて
   いること

 特に2が重要です。休日出勤後に休日を特定するのは代休に
 なってしまうため、振替はあくまで休日出勤する前でなければ
 認められない点がポイントです。

 今回のケースでは、休日出勤前の申請届出がされていないため、
 振替休日として扱うことはできません。休日を振り替えられない以上、
 法定休日に労働したわけですから休日勤務手当を支給する必要があります。

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