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第324号

2010年12月03日発行

法報タイムズ 第324号

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■2010.12.5/vol.324              発行総数:5,330 部

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【目 次】

■知っ得!労務クイズ こんな時、あんな時
■法改正・労務トピック解説

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■知っ得!労務クイズ こんな時、あんな時
 ~休憩時間の正しい取扱いは?~
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 ―Quetion―

 所定労働時間が8時間の会社の場合、労働基準法上、
 最低限とらせなければならない休憩時間は何分でしょうか?

(イ) 45分

(ロ) 50分

(ハ) 60分

※ 解答は、メルマガ後半に掲載しています

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■法改正・労務トピック解説
 ~「管理監督者」で押さえるべきポイント~
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 「管理職だから残業代は必要ない」
 よく耳にする言葉ですが、会社内で管理職の地位にある人は、
 すべて残業代が必要ないのでしょうか。

 今回は「管理監督者」について解説します。
 
1.管理監督者とは

 労働基準法で規定する「管理監督者」とは、局長、部長、工場長、支店長
 などの地位にあって、経営上の判断や対応を求められることがあるなど、
 従業員の中でも、経営者と同じ立場で仕事をする必要がある人のことを
 いいます。
 
 具体的には、以下の3つの要件により総合的に判断されます。

(1)重要な職務と権限が与えられていること
 
   企業の経営方針や労働条件、採用の決定に関与しており、
   経営者と一体的な立場であること

(2)出社・退社時間や勤務時間について制限を受けていないこと

   出退勤時間が自らの裁量に任せられており、遅刻や早退をしても
   給料や賞与が減らされるようなことがないこと
 
(3)賃金面でその地位にふさわしい待遇がなされていること

   基本給、役職手当や賞与の支給率などにおいて一般従業員に
   比べて優遇されていること

 社内で管理職として部長や課長の地位にある場合でも、上記のような
 「実態」が伴っていなければ、労働基準法上は管理監督者として
 認められません。社内での「管理職」と労働基準法の「管理監督者」は、
 必ずしもイコールにならないことに注意してください。

 では、管理監督者と一般従業員では、労働時間などの取扱いにおいて
 何が変わるのでしょうか。

 労働基準法の第41条では、管理監督者は「労働時間、休憩及び休日に
 関する規定は適用しない」と定めています。

 つまり、管理監督者には、労働基準法で定める1日8時間・1週40時間の
 法定労働時間や、週1日の休日を与えなければならない法定休日などの制限
 をしなくてもよい、言い換えれば、時間外勤務や休日勤務の割増賃金を
 支払わなくてもよいということです。

 ただし、深夜勤務の割増賃金と年次有給休暇に関しては、通常通りに
 取り扱わなければなりませんので注意が必要です。

2.押さえるべきポイント

 上記をまとめると、社内の「管理職」を労働基準法上の「管理監督者」
 として取り扱うために 最低限満たさなければならないポイントは
 以下の通りとなります。

(1)人事考課、採用面接など労務管理上の権限が与えられていること
(2)給与、賞与から遅刻・早退などの控除をしていないこと
(3)一般従業員の給与と比べ逆転現象が起きていないこと
(4)深夜勤務の割増賃金を適正に支払っていること

 いくら管理職の肩書きがあるとはいえ、労働基準法上の管理監督者とは
 認められない場合は、当然に残業代を支払わなければなりません。

 管理監督者を拡大解釈して残業代を支給しない、いわゆる
 「名ばかり管理職」の問題が取りざたされるようになって以来、
 労働基準監督署の指導は依然として厳しいものになっています。
 
 貴社の制度や運用状況が労働基準法に適合しているかどうか、
 ぜひご確認いただきたいと思います。


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■知っ得!労務クイズ こんな時、あんな時
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 ―Answer―

 答えは・・・
(イ)45分 になります。

 休憩時間とは、労働者が仕事から完全に解放されて、自由に利用できる時間
 をいいます。

 休憩時間の長さは、労働基準法で、以下のように労働時間に応じて最低限の
 時間が定められています。

(1) 労働時間が6時間以下        休憩不要
(2) 労働時間が6時間を超え8時間以下  45分以上の休憩
(3) 労働時間が8時間超         60分以上の休憩

 今回のケースは、所定労働時間が8時間であるので、
 上記(2)の「労働時間が6時間を超え8時間以下」にあたるため、
 少なくとも45分以上の休憩をとらせる必要があります。

 ただし、残業によって予定よりも長く働いたことにより1日の労働時間が
 8時間を超えた場合は、60分以上の休憩をとらせる必要があります。

 皆さんわかりましたか?

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