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第350号

2011年08月25日発行

法報タイムズ 第350号

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■2011.8.25/vol.350              発行総数:5,166 部

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【目 次】

■今月の人事労務相談室
■今月の健康メモ

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■今月の人事労務相談室
 ~能力不足を理由とする本採用拒否は可能か?~
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【相談内容】

 中途採用で3ヶ月間の試用期間を定めて雇い入れた社員がいます。
 会社としては即戦力を得ることが急務だったのですが、
 期待したほどの能力がないと判断し、本採用しないことを決めました。

 このような社員を、試用期間満了を待たずに本採用を拒否しても
 法的に問題ないでしょうか。

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【社労士のアドバイス】

 労働契約は試用期間であっても雇い入れた日から成立していますので、
 試用期間中であるか、試用期間満了時であるかにかかわらず、
 本採用しないのであれば、それは「解雇」として取り扱われます。

 労働契約法では、解雇について次のように定めています。

 「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると
 認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」

 問題は、ご相談をいただいた能力不足による本採用拒否が、
 この「解雇権の濫用」に当たるかどうかです。
 判例では、試用期間は、社員の適性や能力を見定めるだけでなく、
 会社が積極的に指導や教育を行うための期間ともみなされます。

 そのため、能力不足の責任を一方的に社員に負わせるような本採用拒否は、
 解雇理由として認められにくいのが現状です。

 ただし、幹部社員や専門職など、特定の能力を必要とすることを条件に
 地位や職種を限定して中途採用した場合には、能力不足を理由とする
 本採用拒否が認められやすくなります。

 そこで重要となるのが、必要とされる能力についての基準です。
 本採用拒否の正当性が問われないようするには、次のように客観的に
 能力不足を指摘できるようにしておくことがポイントとなります。

1.採用時に必要とされる能力を伝え、能力不足と判断される場合は、
  本採用しない場合もありうること説明する。

2.試用期間中に目指すべき目標を具体的に設定する。

3.最終的に本採用を決めるにあたっての適性判断の評価基準を明確にする。
 (数値的に示されるものであればなおよい)

 このような上で、実際に試用期間中に本採用拒否する場合には、
 労働基準法に定められている次のような手順を踏む必要があります。

・解雇の予告は少なくとも30日前に行う。
・30日前に予告しない場合は、30日分以上の予告手当を支払う。

 ただし、「入社後14日未満の者」については、上記にかかわらず
 即時に解雇することが可能です。

 やむをえず本採用拒否する場合には、まずは「解雇権の濫用」に
 抵触しないかどうか十分注意し、その上で適切な手続きに沿って
 行うように注意しましょう。

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■今月の健康メモ
 ~スポーツ中のケガの応急処置~
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 暑い日が続きますが、厳しい暑さも和らいでくると
 スポーツが盛んになる季節ですね。

 久しぶりにちょっと体を動かしてみようかなと始めた運動で
 ケガをしてしまったことはありませんか。

 今号ではケガの症状を最小限に食い止めるための応急措置をご紹介します。

【スポーツ中に起きたケガ(スポーツ外傷)】

 スポーツ中に突発的に起きたケガ(捻挫や打撲、骨折など)を
 スポーツ外傷といいます。

 スポーツ外傷の多くは、自分の能力以上のパフォーマンスを出したときや、
 普段行わない動作をしたとき、あるいはバランスを崩したときに発生します。

 さらに、普段の練習で疲労がたまり、体の反応が鈍っていたり、
 筋肉の耐久力や判断力が低下していたりすると発生頻度は高まります。

【スポーツ外傷の応急処置】

 応急処置法として有名なのが次にご紹介する4点です。

1.休息・安静
  捻挫や打撲などが生じたら、直ちに寝かせる、座らせるなどして
  リラックスした姿勢(安静位)をとりましょう。
  安静位にすることで患部の負担を軽減させ、症状の進行悪化を防ぎます。

2.冷却
  捻挫や打撲の際、圧迫包帯などを施行したらその包帯の上から
  氷のうやアイスパックなどで冷却します。
  直接皮膚にあてるよりも包帯やタオルの上から時間をかけて
  冷却をするとより効果的です。

  冷却をすることで、血管が縮まり内出血や腫れの進行をおさえ、
  消炎、鎮痛効果をもたらします。

3.圧迫・患部の拳上
  患部の安静位を確保したら、包帯やテーピング、三角巾、タオルなどで
  患部を圧迫固定します。
  捻挫や打撲は、表面に傷がなくても内部で出血などが起きています。
  圧迫固定することで内部の出血などを最小限に食い止めることができます。

  また、患部を心臓と同じ高さ、もしくは心臓よりやや高く上げることで
  出血などの進行を緩和させる効果があります。

4.固定
  骨折や脱臼、捻挫などの場合は、最寄りの病院に行く前に
  できる限り患部を固定することが大切です。
  三角巾、包帯、タオル、シーツ、ベルト、テープなど身近にあるものを
  利用してください。

  スポーツを行う前には、事前にストレッチを行うなどし、
  ケガには十分気をつけてを楽しんでください。

  それでもケガをしてしまったときは、ここで紹介した応急措置を
  実践してみてください。

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