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中退共では加入以前の過去の勤務期間分も含めて1年以上あれば、退職金は支給されますか?

当社では退職金制度の改定に伴い、新規に中小企業退職金共済(以下、中退共)への加入を検討しています。中退共には、制度加入前の社員の過去勤務期間を通算することができる制度があると聞きましたが、これはどのようなものですか?
また、中退共では加入後1年未満で退社した社員には退職金の支給はされない(掛金は没収)ようですが、過去勤務期間と通算して1年以上の加入実績があれば、実際の加入時点から1年未満でも支給されるのですか?



中退共には、新規加入時の会社の申し出により、1年以上勤務している社員について、加入前の過去の勤務期間を最高10年(1年単位)まで通算することができる制度があります。この過去勤務期間分と加入後の納付月数を通算して納付期間が1年以上あれば受給可能となりますが、過去勤務期間分の取り扱いには注意が必要です。
 

【過去勤務期間の通算制度】
中退共に新規加入する際、すでに1年以上勤務している社員について、加入前の勤務期間を通算することができます。通常の掛金とは別に過去勤務分に対する掛金を毎月分割納付することになります。過去勤務分の掛金は本契約の加入時の掛金月額と同額以下で、納付期間は過去勤務期間に応じて12ヶ月~60ヶ月となっています。
過去勤務期間の通算にあたっては、毎月分割で納付する過去勤務掛金を全額納付した時点で、はじめて過去から遡って加入していたとみなされます。したがって、過去勤務期間分の掛金完納前に退職した場合は、過去勤務期間分を通算することができません。
 

【具体的な例】
例えば、過去勤務期間を1年として加入後に5ヶ月で退職した場合を例にとります。この場合、過去勤務掛金の納付期間は12ヶ月となり、退職時の5ヶ月経過時点では完納していません。したがって、掛金納付月数は過去勤務期間を通算した1年5ヶ月とはならず、あくまで通常掛金の納付にかかる期間、つまり5ヶ月のみとされます。
よって、納付月数が1年に満たないため退職金は支給されず、過去勤務掛金相当額のみ本人へ返戻されます(通常掛金は没収となります)。
 

中退共に新規で加入を検討している場合は、この通算制度を十分理解した上で、過去勤務分を通算させるかどうか決定するようにしてください。

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2010年05月14日公開

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