人事労務相談Q&A こんな場合はどうすればいいの?

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有期雇用の契約社員からの退職の申し出(中途解除)を拒否することはできますか?

新規プロジェクトのリーダーとして1年間の雇用契約で雇い入れた契約社員が、採用からわずか3か月後に退職を申し出てきました。代替要員の見込みもなく、最悪の場合にはせっかく受注した仕事を断わらざるを得ません。当社としては、どのような対応をすればよろしいでしょうか?



退職理由によっては退職の申し出を断ることができます。また、退職の申し出を受け入れた場合であっても、実際に損害が発生した場合には、社員に対して損害賠償請求が可能です。
 

【有期契約の原則】
1.有期契約は労使ともに原則としてその期限を守る義務がある
2.「やむを得ない事情」のあるときに限り、労使ともに直ちに契約を解除できる。(民法628条)
3.解除の事由が一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う
4.しかしながら、1年を超える有期労働契約を締結した労働者で、労働契約の初日から1年を経過した場合は、いつでも退職することが可能。(労働基準法附則第137条)
 

つまり、労働者は定められた契約期間満了まで働く義務は負うものの、真にやむを得ない事由により労務提供の継続ができなくなった場合は、契約期間の途中で退職を申し出ることができます。
 

したがって、まずは社員の退職理由をヒアリングして、社員の退職理由が客観的にみてやむを得ないものであるかの確認が必要です。なお、「やむを得ない事由」とは、身体・生命の危険が予測される場合や長期の病気治療などで業務を続けることができない場合などが該当します。
 

また、上記3にあるとおり、やむを得ない事由により退職の申し出を受理した場合であっても、現実に会社に損害が発生した場合には、社員に対して損害賠償を請求することができます。

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2010年05月14日公開

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