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社員を長期出張で海外勤務させている期間内に業務中に事故が生じた場合、労災保険で保障されるのでしょうか?

欧州での事業調査のため、社員を長期出張として、1年間の間海外での勤務を予定しています。出張期間中は現地の提携会社のオフィスを拠点として実地調査を実施する予定ですが、この出張期間中に業務上の事故が生じた場合、労災保険で保障を受けることはできるのでしょうか。



海外出張中の社員が、その海外での業務中に業務上の災害に遭遇した場合、特別の手続きをすることなく、労災保険から給付を受けることができます。

【海外出張と海外派遣による労災保険の違い】
海外で業務に従事する社員がその業務中に事故に遭遇した場合、労災保険の適用は次の区分で分かれます。

1.海外出張の場合
ここでの「海外出張」とは、単に労働の提供の場が海外にあるにすぎず、日本の事業所に所属し、日本からの指揮命令に従って勤務する形態を指します。この場合は日本で勤務する社員と変わりなく、日本国内で適用されている労災保険による給付を受けることができます。

2.海外派遣の場合
ここでの「海外派遣」とは、日本の会社と雇用関係を維持しながらも、海外現地の事業所に所属し、現地の指揮命令に従って勤務する形態を指します。この場合は労災保険の給付は原則受けることができません。例外的に、労災保険の特別加入制度を利用した場合は、給付を受けることができます。

【第3種特別加入制度とは】
第3種特別加入制度とは、労災保険が適用されない海外の事業所に派遣される社員に対して、特別に労災保険を適用させる制度です。特別加入を申請することで、特別にその派遣期間の労働災害に対して、日本と同じように給付を受けることができます。

なお、海外出張と海外派遣の区分は、辞令等に記載されている業務命令上の名称ではなく、あくまで実態で判断されます。社員を海外で勤務させる場合、その勤務がどの形態に該当するのかを確認し、その区分に合わせた対応が必要となります。

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2013年09月20日公開

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