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会社の社員旅行中に社員が怪我をした場合、労災と認められますか?

会社の社員旅行で、移動中に路肩につまずき足首を痛めてしまった社員がいます。念のため、近くの病院に診させたところ軽い捻挫で済みましたが、治療費は労災として認められるのでしょうか?今回の社員旅行は、社員同士の交流を目的とした慰安旅行で参加は任意となっており、社員旅行中の給与は通常出勤したものとして支払っています。



本件の社員旅行は業務の一部であるとは言い難く、労災と認められないものと考えられます。

労災として認められるかどうかは、社員旅行が会社の業務の一部であるか否かが主な論点となります。

その点、今回の社員旅行への参加意思は、本人に委ねられていること、加えて不参加であったとしても欠勤扱いとするような制裁措置を設けていないことから、業務としての性質は少ないものと考えられます。

仮に慣習的に社員旅行へ参加しないことが難しく、実態的に強制参加のような状態であったとしても、旅行の目的が慰安を中心としたものであることから、やはり労災認定される可能性は低いと言えるでしょう。

過去の裁判では、社員旅行で搭乗した航空機の墜落が労災事故と認められるかを争い、遺族が労基署を提訴した事案があります。判決では、旅行の目的が観光及び慰安にあること、会社が参加を強制していなかったことを理由に、社員旅行は業務の一部とは言い難く、労災と認定することは妥当では無いと判断しています(多治見労基署長事件・岐阜地裁平成13年11月1日判決)。

なお、社員旅行と似たようなケースとして、出張中の事故があります。出張においては、私用で寄り道したような場合を除き、会社または自宅を出発してから帰着するまでの全行程が業務の一部であると考えられますので、通常は労災として認定されることになります。

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2014年12月19日公開

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