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派遣社員で雇用期間にブランクがある場合、年次有給休暇の勤続年数はリセット可能ですか?

当社の登録型派遣社員が、現在の派遣期間満了に伴い今月末で雇用契約を終了しますが、その1週間後に別の派遣先にて就労が予定されており、新たな雇用契約を締結予定です。この場合、一旦雇用契約が完全に終了し、明らかなブランクが生じていることから、年次有給休暇の勤続年数はリセットしても問題ありませんでしょうか?



概ね1ヶ月以内に次の雇用契約が決まれば、派遣元との間で実質的に雇用契約が継続しているものと考えられ、年次有給休暇の勤続年数においては通算する必要があります。

年次有給休暇における継続勤務の意義に関して、行政通達では「勤務の実態に即し実質的に判断すべきもの」としています(昭和63年3月14日基発第150号)。その上で、「定年退職による退職者を引き続き嘱託等として再採用している場合(退職手当規程に基づき、所定の退職手当を支給した場合を含む。)。ただし、退職と再採用との間に相当期間が存し、客観的に労働関係が断続していると認められる場合はこの限りでない」と例示しています。
また、競輪、競馬等の競走事業に従事する労働者の継続勤務に関する別の行政通達では、「概ね毎月就労すべき日が存すること」等を理由に継続勤務に該当するとしています(平成元年3月10日基収第140号)。

以上から、どの程度のブランクがあればリセットできるかを判断するのは難しく、最終的には個々の事案の実質を加味する必要がありますが、次の雇用契約との間に1ヶ月超のブランクが生じていれば、おおよそ断続しているものと考えることができるでしょう。なお、年次有給休暇の権利発生を避けるために、意図的にブランクを生じさせるような場合には、実質を重視して継続性が認められる可能性が高いと考えられます。

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2017年01月20日公開

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